AEDの価格相場情報。購入・レンタル費用、維持費、価格差の理由等

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(※本記事は2015年に公開した記事ですが、2017年3月に最新版に更新しています)

AEDの購入を検討するなどしてネットでAEDを検索し、「ホームページにAEDの価格が出ていない!」と当惑した事がある人も多いのではないでしょうか。

本体の価格も維持費も分からず、購入の土台にのるかどうか判断できません。そこで複数社に見積もりを取ってみると販売店によって価格差があったり、機種によって機能に違いがあったりして、どう選んで良いか分からなくなってきます。

AEDの値段の相場やランニングコスト(維持費)についてまとめました。
当記事では、AEDを購入する時の上記のような悩みを少しでも軽減できるよう、AEDの販売価格・レンタル価格の相場や、ランニングコスト、その他備品の価格、AEDの価格差が生じる理由について等、AEDの価格にまつわる内容をひとまとめにしました。

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目次

  1. AEDの値段の相場(買取とレンタル)
  2. AEDの価格差を生む機能やブランドの違い
  3. ランニングコスト(維持費)について
  4. その他備品の価格

1.AEDの値段の相場(買取とレンタルについて)

  金額 備考
買い取り価格の相場 20万円~35万円 保証期間5年、耐用年数7年が一般的
レンタル価格の相場 4,500円~6,000円/月 基本的には5年間縛り

*2017年現在

AEDの価格の相場は、2015年現在、20万円~35万円程度です。消防などプロ向けの心電図が表示されたりする高機能モデルで50万円を越してくるものもありますが、一般人が使うモデルでは20万円~35万円程で販売されています。

レンタルの場合は、月額4,500円~6,000円程が相場で、5年間契約が通常です。例えば5,000円で5年間(60ヶ月)で計算すると総額は約30万円程。6,000円であれば36万円程となります。

購入の場合は、購入時の20万円~35万円程に加えて、約2年に1度電極パッド(1万円程)の購入と、バッテリー(3万円程)の購入が必要です。

購入でかかる料金をレンタルと同じ5年間でみると、初期費用に電極パッド2個とバッテリー1個で合計5万円程かかるので、20万円で購入していれば25万円程、35万円で購入していれば40万円程となります。

ただし、AEDは耐用年数が7年のものが多いので、耐用年数一杯使用する場合は、5年間の費用に加えパッドを1つ購入すれば7年間使用できるので、+1万円で26万円となります。

AEDのメモ:AEDには耐用年数があります。
AEDの耐用年数とは、「メーカーが定めたAEDが機能を正しく発揮できる限界の年数」です。現状だと耐用年数7年のAEDが殆どで、1部のAEDで6年のものと8年のものがあります。

一方レンタルを続ける場合は、2年間月々5,000円かかりますから、5,000円×24ヶ月で追加で12万円必要です。総計42万円かかる計算となります。

  初期費用 5年間の総額
(AEDの保証期間)
7年間の総額
(AEDの耐用年数)
レンタル
(月額5千円の場合)
5,000円 30万円 42万円
購入
(20万円の場合)
20万円 25万円 26万円
筆者注記1:結局どちらが安いのか?

基本的には買取のほうが安く済む傾向があります。レンタルは購入と比べ販売者側の資金回収が遅くなりその時の金利分不利ですし、販売会社側で固定資産計上し管理しなくてはいけない手間もかかります。

また救命に使用した電極パッドを無償提供するサービスをつけていたりするので、そこで損の無いように割高な価格設定にしているように見受けられます。

なお買取の場合、キャンペーン等で20万円を切るようなタイミングもありますので、購入の際にはキャンペーン等を確認してみると良いかもしれません。

>参考ページ:現在販売されているAEDの種類や販売価格の一覧AEDの価格比較。最安値はアマゾン?価格コム?それとも?

2.AEDの価格差を生む機能やブランドの違い

2-1.成人・小児用切り替えかどうか

成人・小児の切り替えができるモデルは、そうでないものと比べ高めに設定されています。ただこの切り替え機能は、多少高くなっても選択する価値のある機能だと思っています。

切り替えモデルでは無いAEDでは、小児への使用が想定される場合は、通常の成人用の電極パッドに加え、小児用電極パッドを用意する必要がありました。両方のパッドを用意しておいて、傷病者が成人の場合は成人用電極パッドを、小児(0歳~6歳程)の場合は小児用電極パッドを使用する、という形で使い分けます。

切り替えができないタイプのAEDとは?

切り替えが無いタイプとはどんなAEDだろう?メリットは無いのだろうか?小児を対象とするかどうかで価格に差が出てくる。AEDを購入する際に、とにかく安いものが欲しい。と言う人も多いと思う。価格が安く小児の切り替えが無いAEDについて知っておこう。『NF 1200|シンプルで使いやすい、廉価版AEDの魅力7選。』

これに対して切り替えモデルは、AED本体についている切り替えスイッチを切り替えるだけで、同じ電極パッドで成人にも小児にも使用する事ができます。

緊急時のパニック状態で、もし電極パッドを間違えたらパッドの付け替えに時間がかかってしまいますが、切り替えであれば時間が短縮できます。

また、管理の上でもメリットがあります。成人用電極パッドと小児用電極パッドを用意している場合は、両方のパッドの交換時期を管理しなくてはいけないですし、それぞれを交換するコストもかかります。小児用パッドは1個2万円程してしまう場合が多く、使用期限も1年半程と成人用パッドよりも短いものが多いです。5年間でみると3回程交換する事になり、合計6万円程の出費となります。

筆者注記2:小児への使用が想定される場合は、機能面・価格面で切り替えモード付きがオススメ
切り替えモード付きだとAEDを使用する際に時間短縮が図れますし、小児用パッドを購入する場合と比べランニングコストと管理工数の削減ができます。そのため、小児への使用が想定される場合は6万円程の価格差であれば、切り替え機能付のものがお得です。
筆者注記3:新しいAEDは小児用切り替え式がほとんど
昔は成人と小児で電極パッドを変えるモデルが一般的でしたが、今は切り替え式が主流になってきています。そのため、新しいAEDは切り替え機能付のものが殆どです。
筆者注記4:4、5万円差であれば切り替え式
あまり小児へ使用することはなさそうな場合でも、万が一に備えて切り替え機能付のものを用意しておくことはAEDの公共性を考えると良い事なのでは無いかと感じます。
また、内部の詳しいことは分かりませんが、AEDの主要機能も改善されよりよくなってきているものと思われます。新しいモデルのほうが機能上優位な点もあるかと想像されるので、個人的には、4、5万円程の価格差であれば、新しい切り替えモードつきのものを選択すると思います。

2-2.液晶画面の有無

液晶画面つきのAEDも、その分価格は高くなります。画面については必須では無いかもしれませんが、導入の目的によっては、あったほうが良い場合もあるかと思います。

画面のメリットは、液晶画面が見えれば音が聞こえなくてもAEDの操作が出来るということです。耳の聞こえない方や、耳の不自由な方も沢山いらっしゃいますが、画面付であればそういった方々もAEDを操作できるというメリットがあります。

また、耳に問題がなくても、周りの騒音がうるさいとAEDの音声が聞き取れないことがあります。工事現場だったり、交通の多い道路の近くや空港の近くなどで使用する場合、騒音でAEDの音声ガイダンスが聞きとれない事もありえるでしょう。画面で文字や図で指示が出されれば聞き取れなくても操作できます。

このように画面付だと、使う人や場所が広がるというメリットがあります。色んな人の使用が想定されるマンション管理組合さんや、高齢の方の多い自治会さん等が画面付きを選ぶケースが多いようです。

この液晶画面について、イメージがわかなかったかもしれませんが、例えば日本光電のAED-2150の液晶画面は、AEDの音声ガイダンスに従って画面の図と文字が入れ替わります。ガイダンスを図と文字で確認できるように作られています。

画面付きのAED-2150とは?

2015年現在で、ガイダンスに従って液晶がアニメーションして教えてくれる機種はこのAED-2150だけです。液晶に文字で案内するAEDは他にもありますが、操作方法がイラストによってわかるAEDはこの機種だけですので、興味がある人は詳しく見てみよう。
『AED-2150|あらゆる機能と液晶画面。現行最高峰モデルの魅力。』この機種は液晶の光によって手元が明るくなるので、暗闇の中でも蘇生法やAEDが使える仕様になっています。

液晶画面付きかどうかで、5万円程価格に差がでているようです。液晶画面は必須ではないと思いますが、あって困るものではなく、使える人や場所を広げてくれるものです。価格差よりもメリットが上回るケースも多いのでは無いかと思います。

筆者注記5:液晶が必要なほどガイダンスの音量は小さいの?
基本的には音声ガイダンスの音量は各社十分に大きく作られていて、通常の環境で音が聞き取れないことはまず無いと思います。
しかし、工事現場のように周りで大きな音がするような場所では聞き取れない可能性があります。例えばパチンコ店、ゲームセンターなどでもAEDの音声を聞き取るのは難しい可能性があります。そういった場所では液晶画面が役に立ちます。

2-3.日本製

日本製のAEDは価格も少々高めに設定されている印象です。日本では現在7メーカーの11種類程の商品が販売されていますが、日本製なのは日本光電のAEDだけです。それ以外は全て海外製。アメリカのメーカーが多いですが、韓国やオランダのメーカーもあります。ただアメリカの会社といっても工場は中国という噂を聞くこともあるので、日本製という事は大きなメリットと捉えることもできます。

「海外のAEDメーカーはさほど日本のマーケットのために改善をしないが、日本光電は日本人の声を聞いて改善している」、という記事を読んだ事もありますが、日本人のニーズにあった商品を開発してくれているという事は一つのメリットかもしれません。また顧客対応などのサービスや問題があった時の対応も、日本メーカーは優れているという印象もあります。

価格差としては、どの商品と比較するかにもよりますが、5万円~15万円程差がでる印象です。

2-4.ブランド

有名メーカーの商品は、やはり価格が高めに設定されている印象です。歴史が長いと沢山の商品ラインナップがありますが、15年程前の製品を他メーカーの新機種と変わらない価格で販売しているのを見かけた事もあります。

歴史が長くブランド力のあるメーカーは、AED開発の技術についても、その他のサービス等の面でも実績と経験を持っているはずですし、何かあった時にしっかりと対応できる資本力と人員を揃えていると思われます。そういった点では安心できる印象がありますが、そういったブランドを作ってくるために、膨大な広告費を費やしてきているものと思われます。また人員維持のコストも膨大でしょうから、その分価格は割高に設定せざるを得ないのだと思います。

ブランドは、「作るのには時間がかかるが壊すのは簡単」といわれる類のものなので、ブランドを壊さないよう細心の注意を払って製品開発や顧客サポートをしている事と思います。何か問題があった時の対応も自ずと良いはずですから、そこにお金を払う価値はあるものと思います。

価格差としては、こちらも5万円~15万円程差がでてくる印象です。

3.ランニングコスト(維持費)について

ランニングコストとしてかかってくるのは、電極パッドとバッテリーの交換の費用です。

電極パッドは約2年で交換、バッテリーは約4年で交換です。またAED本体にも期限があります。保証期間は5年間、耐用年数は7年間のものが多いです。これらの数値は機種によって若干違います。

保証期間内は、どこのメーカーも万が一問題があった場合に無償で交換・修理の対応をしてくれるので安心です。この5年間での買い替えが推奨されています。保証期間が過ぎたら買い換えなくてはいけない、という事ではないですが、耐用年数がきたら、買い換える必要があります。

下の表に、電極パッドとバッテリーの交換時期と価格、5年間の費用と7年間の費用をまとめました。

  交換時期 価格 5年間の個数 5年間の費用 7年間の個数 7年間の費用
電極パッド 約2年 約1万円 2個 約2万円 3個 約3万円
バッテリー 約4年 約3万円 1個 約3万円 1個 約3万円
合計 約5万円 約6万円

ちなみに小児用パッドを別で買う場合のコストは以下のようになります。

  交換時期 価格 5年間の個数 5年間の費用 7年間の個数 7年間の費用
小児用電極パッド 約1年半 約2万円 3個 約6万円 4個 約8万円
筆者注記6:保証期間での買い替えか、耐用年数での買い替えか

保証期間で買い換えれば、万が一問題が生じても無償で交換・修理が受けられるので安心です。これが一番万全な交換体制だと思います。しかし、耐用年数まで使って問題があるわけではないので耐用年数まで使うのも良いかと思います。

または、保証期間を過ぎて何か故障等生じ、修理費用がかさむようだったら買い換えるとか、保証期間で買い換えたくなるような素晴らしいAEDが出てきていたら買い換えるとか、保証期間後の電極パッド交換のタイミングで買い換えるなど、様々な判断ができるかと思います。

どちらにしなくてはいけない、という決まりがあるわけでは無いので、ご自身にとって最適なタイミングをご検討頂けたらと思います。

4.その他備品の価格

AEDを購入する時に、備品の購入を検討されるかもしれません。その参考になればと思い、AED関連の備品の価格の相場も記載させていただきました。

品名 価格
壁掛け収納ケース 約5万円~7万円
スタンドタイプ収納ケース 約10万円~15万円
屋外型壁掛け収納ケース 約10万円
屋外型スタンド収納ケース 約20万円
壁掛けフォルダー 約2万円
AED設置ステッカー 約2千円
AED設置マグネット 約3千円
レスキューセット 約4千円
AED訓練機(トレーナー) 約10万円~15万円
人体模型(上半身) 約3万円~5万円
人体模型(全身) 約10万円~20万円
筆者注記7:どの備品が人気?

AEDと一緒に購入される備品としては収納ケースが人気なようです。駅などではスタンドタイプの収納ケースを見かけるケースが多いと思いますが、スタンドタイプは10万円程と高価なため、壁掛けタイプを選択する方が多いようです。

AED専用の収納ケースは駅などで見かけることがあると思いますが、扉をあけると大きな音がでる仕様になっています。これはAEDが盗まれないよう防犯に役立ちますし、AED使用時にも役にたちます。 救命時に収納ケースを開けてAEDを取り出すと大きな音がでるため、周りの注目を集めます。

AEDを使用する際は胸骨圧迫を行うことが望ましいですが、これには人手がいります。収納ケースからでる大きな音は、その時に手助けをしてくれる人集めにも貢献してくれます。

>備品・消耗品の参考記事:AEDの備品・消耗品。代表的な9種類の価格、必要性等

まとめ

AEDの価格の相場や、機能など価格差の原因となる要因や、ランニングコストなど、AEDを購入しようと思ったときに気になると思われる内容をまとめてきました。AEDを導入する際の予算感や、購入の判断基準ができたのではないでしょうか。

AEDは安い買い物ではないですし、様々な種類があり、設置目的によって最適なAEDが異なる場合もあります。当記事が最適なAED選択のお役に立てれば幸いです。

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