AEDのレンタルとは。価格やサービス内容、メリットデメリットまとめ

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AEDのレンタルは4年~5年の縛りがある事をご存知ですか?またレンタルを行う会社によって料金や機種、保証金の有る無しなど条件が変わってくることをご存知ですか?

さらには、AEDはレンタルも購入もでき、ニーズによってレンタルが良いケースも、購入が良いケースがある事をご存知ですか?

AEDをレンタルする前に、レンタルの概要やメリットデメリットを押さえる。

当記事では、AEDレンタルの価格や内容、メリットデメリットについてまとめました。レンタルを検討されるなら知っておくと良い内容を集めています。AED導入の判断の手助けになれば幸いです。

目次

  1. AEDのレンタル価格の相場
  2. AEDレンタルのサービス内容
  3. レンタルのメリット
  4. レンタルのデメリット
  5. 定期点検に意味があるか?

1.AEDのレンタル価格の相場

AEDのレンタルといえば、セコムとアルソックがサービスを提供しており、この2社がAEDレンタルのシェアの殆どを占めているのではないかと思います。そのためこの2社の価格がAEDのレンタル価格の相場となってきます。下に詳細を記載しますが、月額約5,000円~6,000円程で、5年間の総額では30万円~40万円程となります。

■セコムの場合

AED名 料金 契約期間 期間の総額
CR Plus 4,900(月額/税別) 5年間 294,000(税別)
AED-2100 5,300(月額/税別) 5年間 318,000(税別)
AED-2150 5,900(月額/税別) 5年間 354,000(税別)

※契約時に保証金が20,000円必要です。

■アルソックの場合

AED名 料金 契約期間 期間の総額
ハートスタートHS1 5,600(月額/税別) 5年間 336,000(税別)
ハートスタートFRx 6,500(月額/税別) 5年間 390,000(税別)

 

レンタルというと短期間だけ借りられそうなイメージがあるかもしれませんが、AEDのレンタルは5年間契約である事が殆どで、この2社の場合も5年間契約の縛りがつきます。月額5000円で必要な期間だけ借りる、という形では利用ができないので、契約期間中のトータルコストを考えて、レンタルにすべきか購入すべきかを判断する必要があります。

筆者注記:レンタルはなぜ5年?
アルソックやセコムのレンタルも初期の契約期間は5年間としています。これはAEDのメーカー保証が5年間であるためと考えています。もちろん耐用年数は6年または7年ありますから、レンタルの延長も可能です。保証期間の5年後、自動更新される場合もありますから、契約の際はしっかりと確認しましょう。

2.AEDレンタルのサービス内容

レンタルの場合は、月々支払うレンタル費用の中に、期限が来ると交換する必要がある電極パッドやバッテリーの料金も含まれています。

また、実際にAEDを使用した場合の交換分のパッドの料金も含まれているケースが多いです。交換分のパッドを申請する際は、実際に本当にAEDを使用したかどうかの確認のため、AEDを使用した状況の届出書や、申請者が119番通報をしているかどうかの確認書類などを提出するようしている事が多いようです。

このAED使用時のパッドの料金については、月額費用に含まれていない場合もあり、使用したときは別途請求というパターンもあるので、契約時に確認してください。なお、医療関係や消防関係、介護施設など、AEDの使用頻度が高い業界には電極パッドの無償交換が適応されない場合があるので、そちらも契約時に確認することをお勧めします。

■レンタルに含まれるもの

・交換時期がきた電極パッドの交換料金

・交換時期がきたバッテリーの交換料金

■含まれる場合があるもの

・AEDを使用した時の電極パッドの料金

電極パッドやバッテリーには寿命があります。
電極パッドやバッテリーなどの消耗品には期限があり、期限が来たら交換する必要があります。AEDを購入する場合は交換時に追加で購入するケースが多いです。
電極パッドは一回限りの使い捨てです。
電極パッドの入っている袋を開けてしまうと、空気が入り電極パッド表面のジェルの乾燥が速まります。その状態では正しくAEDを使用できる状態を保てない可能性が高いので、袋を開けてしまったパッドは後日使用することはできません。
また、電極パッドを傷病者の身体に貼った場合も衛生上の問題と、傷病者の皮脂がジェル表面に付着して粘着率が落ちる可能性が高いため、再使用はできません。電極パッドは1回限りの使い捨てであること、袋を開けてしまうと使用できなくなることを覚えておいてください。
筆者注記1:電極パッドの無償支給は、救命に使用した場合のみです。
救命時意外に電極パッドを使用した場合、電極パッドの袋を開けた場合、電極パッドの無償支給対象とならない事が想定されますので、ご注意ください。

3.レンタルのメリット

3-1.イニシャルコストが安い

レンタルのメリットとして、購入の場合と比べ導入のイニシャルコストを抑えられる点が挙げられます。AEDは安くても20万円程はしてしまう商品で、購入する場合は一括でその金額を支払う必要がでてきます。しかしレンタルならば月々5,000円から始められるので導入しやすいメリットがあります。

筆者注記2:稟議でのメリット。
イニシャルコストが抑えられるメリットは大きいように感じます。購入金額によって稟議が必要な企業の場合、高額だと上司に稟議をあげ承認を得る必要がありますが、レンタルだと金額が小額なため自分の裁量で決断ができ、スムーズに導入ができる場合があるようです。

3-2.交換分の消耗品が自動的に送られてくる

AEDを購入した場合は、電極パッドやバッテリーの期限が来たときに再度購入をする必要がありますが、レンタルの場合は期限がくると、消耗品を自動的に送ってきてくれます。以前、AEDを導入したものの消耗品が交換されておらず使える状態ではないケースが多く発見された、という事でニュースになったことがありましたが、そういった消耗品の交換忘れの心配をしなくても良いメリットがあります。

基本的には交換分の消耗品が送られてくるモデルなので、届いた消耗品の交換についてはAED管理担当者にやって頂くことにはなります。交換については、バッテリーは抜いて新しいものを入れ、音声ガイダンスに従ってボタンを1,2個押すだけですし、電極パッドも古いものを外して新しいものをつけるだけで、誰でも簡単に行える内容です。

最近は、5年間で交換が必要な消耗品の分も含めて初回の購入時に購入してしまう方法で販売している販売店もあります。また消耗品の交換期限がきたら業者から連絡してくるサービスを行っている販売店もあるので、この点では、レンタルと購入のサービスの差はなくなってきています。

筆者注記3:安心パック、おまかせパック、5年間パック、見守りパック、定期交換サービス、、、、
AEDをレンタルではなく一括で販売するスタイルでやっている販売店の、消耗品を自動的に送付してくれるサービスの名称の例です。販売店によってサービス内容や金額が異なる場合があります。

3-3.資産計上しなくてよい。

AEDは20万円を越えるてくる商品ですから、購入すると、経理のほうでは資産計上する事となるでしょう。AED導入担当者が経理の方でしたら、資産が増えることを面倒に感じるかもしれません。レンタルの場合は月々の料金で落としていけば良いですから、経理の管理上の手間がかかりません。

3-4.安心感がある。

購入したらAEDは自社のものとなりますが、レンタルの場合は借りているだけです。自社のものだと自社でしっかり管理しないといけない気がしますが、レンタルならレンタルしてくれる会社に任せられそうで、安心感があります。

実際のところ、AEDは使用頻度の非常に低い機器ですし、そもそも問題が起こらないように細心の注意を払って作られていますから、何か問題が生じて手間を食う事は殆どありません。また消耗品の交換も数年に一度の事なのでたいした手間ではありませんが、何かあってもレンタルした会社に任せられる、という状態には安心を感じるかと思います。

筆者注記4:ただし、ご自身でもしっかりと点検しましょう。
AEDの日常点検は、基本的には設置先の担当者が目視で行う事が推奨されています。遠隔監視システムが搭載されていても、そのシステムが異常をきたすことも考えられますし、通信が正しく行われない場合など異常が感知されない危険性はあります。レンタル会社に任せているから大丈夫と考えるのではなく、ご自身でもしっかりと確認するようにして下さい。イザという時に迅速に使用するためにも、当事者意識は非常に大切だと考えています。

4.レンタルのデメリット

4-1.トータルコストが高くなる。

レンタルのデメリットとして、やはりコスト高になる、という事が挙げられます。セコムの一番安いもので月々4,900円で、5年間で合計約30万円程となります。購入の場合、安いものであれば5年間のコストは25万円程に収まり、ランニングコストの安い機種だともっと安かったりもしますので、割高感はあります。

レンタルのほうが、販売店からみたら資金の回収が遅くなってリスキーですし、販売店がまず買ったものを貸し出しているわけですから、資金回収が終わるまでの金利分を考えて料金に乗せる必要があります。また販売店が資産として管理しているので管理工数がかかりますし、AEDを使用したときに電極パッドを無償提供するサービスをつけている場合は、そこで損が出ないように少々料金を上乗せする必要があります。仕組み上、レンタルはどうしても割高になってしまいます。

4-2.与信によってはレンタルできない。

レンタルで購入しようとしたとき、与信等の問題で購入できないケースもあるようです。レンタルをする販売店としては5年間かかって資金を回収していくわけですから、途中で回収できなくなってしまったら損失がでます。そうならないよう、レンタルする先が大丈夫かどうか精査する必要があります。そのため与信の低い会社だとレンタルしてもらえない場合があります。

筆者注記5:個人、自治会はレンタルできない事が多い
AEDレンタルの対象が法人のみの場合も多く、個人だと申し込もうとしても申し込めないケースもあります。また、自治会でのレンタルが出来ない事もあるようです。

4-3.税金対策に使えない。

AEDは、決算月に売り上げが伸びる商品です。多くの人がAEDはあった方がいいと思っていますが、価格の兼ね合いで躊躇している場合も多いです。そこで決算時に予算が余ったとき、税金対策をかねて購入するケースが多いようです。

税金対策を考えるなら、月々払いのレンタルだとインパクトがありません。税金対策を考えた導入である場合は、レンタルはデメリットとなります。

4-4.入札等の加点の際に弱い。

AEDが導入してあると入札に有利な事があるようです。特に土木系では、工事の創造性や、地域社会への貢献を評価する項目の施策としてAEDの導入が認められる事も多いようです。ISOの取得に有利と聞いた事もありますが、AEDの設置は企業評価に影響を与えます。この時、AEDをレンタルで導入している場合は、「なんだレンタルか」と軽く見られてしまうケースもあるようです。実際に購入して自社のものとして設置するほうが、対外評価が高いようです。

入札などの加点を考えている場合は、レンタルがデメリットとなる事があるようです。

5.定期点検に意味があるか?

AEDのレンタルの場合、「定期点検も行いますよ」、という業者もあるようで、それをメリットと感じる人も多いようです。

ただAEDについて詳しい者としては、この定期点検は特に必要ないと思いますし、そこに余計に費用が発生する場合は、すぐに取りやめたほうが良いと思います。継続的に費用が発生しなくても、購入時の料金や、レンタルの費用が通常より高く設定されている事はありえます。その点には注意をしていただけたらと思います。

あまり知らない方も多いようですが、AEDは自分自身をチェックする機能をもっています。「セルフチェック機能」がそれですが、殆どの機種が、1日に1回、AED自身に異常が無いかどうかテストをしていて、その結果をインジケーターに表示する仕組みになっています。

厚生労働省より、AEDを設置した先の担当者に、AEDを毎日確認し、セルフテストの結果に異常がないかかどうか確認してください、というお達しがでていますが、その確認をしていれば、特に点検が必要なことはありません。業者が点検に来ても、見るのはそのセルフチェックの結果くらいのはずなので、そこに費用を払うのはもったいないと思います。

AEDには、正常に動くかどうかを示すためのインジケーター*が付いています。日常点検する際には、インジケーターの表示を確認し、記録しておきましょう。*AEDの状態を確認するためのランプや画面
厚生労働省:日頃からAEDを点検しましょう

セルフテストの結果の確認も毎日行うというと大変そうに聞こえます、インジケーターが正常かどうかを確認するだけなので、2、3秒あれば終わる内容です。とくに習慣になってしまえばなんて事の無い作業なので、ここは担当者ご自身で確認されるのが良いかと思います。

まとめ

AEDのレンタルについて、相場からメリットデメリットなど色々な角度から記載してきました。レンタルがどんなもので、ご自身の場合はどうするのがよさそうか、イメージがつかめたのではないでしょうか。当記事の内容を知った上で判断するのであれば、レンタルで導入すべきかどうか、正しく選択できると思います。後悔の無いAED導入の参考になれば幸いです。

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