AEDとは。この1記事で、AEDの疑問を全解消。

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(※本記事は2015年に公開した記事ですが、2017年3月に最新版に更新しています)

あなたは今、「AEDってなに?」、「どういう時に使うの?」と聞かれたら正しく説明できるでしょうか。

近年AEDについての関心が一層高まりTVでも繰り返し放映されているため、AEDが何か知っている人が増えています。ネットでも話題になっているのを目にしますが、皆さん必ず気にしている内容があったり、よくある勘違いを目にする事も多くなりました。

中には、「AEDは資格が無いと使ってはいけない」、「購入するには資格がいる」と考えている人もいて、そういった思い込みがAEDの普及や活用の妨げになっているのではないかと感じました。

AEDの基礎知識を総ざらいしています

本記事では、AEDが何かなんとなくは知っているけど詳しくは知らないという人にAEDについてしっかりと知ってもらうため、多くの人が共通してもつ疑問や勘違いをピックアップ、それに回答しています。

この記事を読めば、AEDに関する基本的な知識を総ざらいできます。一度時間をとって読んで頂き、AED通になっていただけたらと思います。それによってイザという時にAEDを使える人が一人でも増えればと思っています。

目次

AEDとは

AEDって何?何の略?

様々なAED

AED(エーイーディー)は Automated External Defibrillator の頭文字で、日本語では「自動体外式除細動器」といいます。高性能の心電図解析装置を内蔵しており、電極パッドを傷病者に貼ると自動で心電図を解析し、除細動(電気ショック)が必要かどうかを判断します。

たまに、病院を舞台にしたテレビドラマで、心電図がピーと横線なってしまった時に医師が「バンッ」と電気ショックを行って心拍を取り戻す機器をAEDだと思われてる方がいますが、そちらはDC(除細動器)とよばれるもので、ここでいうAEDはもっと小型のものです。

薄い手のひらよりちょっと大きいくらいの電極パッドを患者の胸に貼って電気ショックを行う機器で、重さは2kg~3kgくらいで携帯もできるものです。操作も単純で、電源ボタンを押すかふたを開けて電源を入れると、AEDが音声で使い方を細かく指示するので、それに正しく従えば使用するのは難しくありません。

AEDが心電図を分析して電気ショックが必要かどうかの判断をしますので、電気ショックが必要ない傷病者にはボタンを押しても電気ショックは行われません。

「誤って電気ショックをして逆に患者さんにケガをおわせてしまったらどうしよう。」とか、「子供がいたずらで使って感電したらどうしよう。」と心配される方もまれにいらしゃるのですが、誤って電気ショックをしてしまう心配はありません。

AEDの使い方は?

AEDの使い方は簡単です。電源を入れると音声ガイダンスが流れるので、それに従って操作をしていけば正しく使用することが出来ます。

基本的な流れとしては、電源を入れた後電極パッドを取り出し、傷病者の胸部2箇所に2枚の電極パッドを貼ります。するとAEDが心電図を解析します。その結果電気ショックが必要な場合は電気ショックを促すアナウンスをしますので、電気ショックボタンを押し、電気ショックを行います。

この時、傷病者の意識が無い状態であれば胸骨圧迫(心臓マッサージ)も忘れずに行う事が重要です。正しく胸骨圧迫が行われるかどうかで救命率は大きく変わってきます。AEDと胸骨圧迫はセットで覚えてください。

AEDの使い方について詳細は下記記事を参照してください。

>参考記事:イザという時AEDを使えますか?AEDの使い方5ステップを復習

胸骨圧迫等、救命時の一連の流れについては下記記事を参照してください。

>参考記事:一次救命処置(心肺蘇生法とAED)の手順7ステップ+α

AEDは心臓が止まっている人にも効果があるの?

心停止-AED?

AEDは、「突然心臓が止まってしまった人」の心臓に電気ショックをあたえ、再び正しいリズムで動くようにするための治療機器です。この、「心臓が止まる」、という症状が勘違いされやすいのですが、AEDが効果を発揮するのは、心臓が完全に止まってしまう「心静止」の状態ではなく、心臓が細かく振動してしまう、「心室細動」や、「心室頻拍」とよばれる状態です。

心静止とよばれる、心臓が完全に止まってしまった状態では、AEDは効果を発揮しません。病院を舞台にしたテレビドラマ等で、ピーという音とともに心電図が横線になってしまった時に電気ショックを加えて心拍を再開させるシーンが印象に残っている方も多いのではないかと思いますが、あのような心静止状態状態では、AEDは「電気ショックが必要」と判断しません。

つまり、AEDは、完全に止まってしまった心臓を再び動かすものでは無く、細かく振動してしまっている状態の心臓を再び通常の心拍をうつ状態に戻すための機器なのです。(細動を取り除く=除細動)

AEDが効果を発揮する「心室細動」や「心室頻拍」は、心臓の筋肉がけいれんを起こし、心臓から血液が全身に送り出せなくなる危険な不整脈です。

この状態では、心臓は動いてはいるものの細かく振動しているだけで血液が全身に送り出せないため、体内への酸素の供給がとまり、特に、脳が損傷をうけます。この状態での救命率は、1分間に7%~10%減少すると言われており、早期の対応が求められます。

心室細動は、急性心筋梗塞やボールが強く胸に当たった時に発症する事のある心臓振盪などのときにも発生します。心筋梗塞は高齢者に多いですが、40歳くらいからリスクが高まると言われています。ただ20代でも、寝不足状態でハードな運動をした際に心室細動に陥った事例があるなど、若いからと言ってリスクが全くないわけではありません。

一方で心臓振盪は、まだ体が十分に完成していない若年者におこりやすいと言われています。野球のボールが胸にあたったときや、空手で胸に突きを受けて心臓振盪に陥った事例など、若年者の心臓振盪の事例も少なからず報告されています。この心室細動の状態は、唯一、電気ショックによって治療が可能です。

AEDを使わず救急車を待った方がいいのでは?

救急車のイメージ画像

AEDを自分が使って余計な事をするよりも、救急車を呼んで救命のプロが来るのを待っている方がいいのではないか、と考える方もいらしゃいます。通常のケガの場合は、そのほうが正しいケースも多いと思うのですが、AEDが必要なケースでは、それでは手遅れになる可能性が高いのです。AEDが必要な状況は、まさに時間との戦いです。

心室細動発生後、除細動(電気ショック)までの時間が1分遅れるごとに、救命率が7%~10%下がると言われています。1分後では90%の人が助かりますが、2分後では80%、10分たつと、ほぼ助からない計算になります。1分1秒が生死を分ける状況なのです。

日本では119番通報から救急隊員が到着するまでの平均時間は約8.2分と言われており、この時間は年々伸びていると言われています。通報にかかる時間、救急隊が到着してから救命活動にうつるまでの時間などを考えると、救命隊が救命活動を開始するまえにゆうに10分程経過してしまい、その時には救命の見込みがほぼない状況に陥ってしまう事が想定されます。

救急車を呼んだら、一次救命処置をしよう!(AEDと心肺蘇生)
救急車を待っていたのでは傷病者を助けられない可能性が高いので、発見した方がAEDを使用する事、そして胸骨圧迫(昔は心臓マッサージと言われていました)等の一次救命処置を行う事が望まれています。

身の回りのAEDの設置場所を知りたい→AEDマップ

AEDがどこに設置されているかを調べられる便利なサービスがあります。日本救急医療財団 全国AEDマップというサービスです。地図上でAEDの設置場所を教えてくれるので、例えばご自宅や勤務先の住所で検索すると、近くにあるAEDの場所を知ることができます。

イザという時、1分1秒が救命に大きな影響を与えます。普段からどこにAEDがあるか把握しておくことで緊急時に迅速に行動することができますので、是非一度近くのAEDを検索してみてください。

AEDマップの使い方等の詳細は下記記事を参考にしてください。

>参考記事:新しいAEDマップの登録URLと、検索・登録・更新方法【財団全国AEDマップ】

AEDの講習について知りたい

AEDの使い方を学べる講習には様々なものがありますが、最初に受けるものとして筆者が特におすすめなのは、消防署が行う「普通救命講習」です。普通救命講習は救急救命のプロである消防署の方々によって行われるので内容の質が高い事と、料金が無料か非常に安い場合が多いという点です。費用がかかるかからないは自治体によって違いますが、かかる場合もテキスト代(1000円程度)だけ、という所が多いようです。時間は3時間程です。

また人数が集まるようでしたら、消防署より出向いて講習をしてくれる自治体もあります。普通救命講習は開かれる日にちが決まっているので予定があわないと参加できませんし、人気のある講習なので希望の日程が満席の事もありえます。出向いて貰う場合は平日の対応も可能なケースが多いと思うので、一度問い合わせてみても良いかもしれません。

消防署以外にも様々な団体が有料・無料の「AED講習会」を実施しています。下記の記事で講習についてまとめてありますので、ご自身に都合の良いものを選択し、一度受講されておくのをお勧め致します。

>参考記事:AEDの講習を受けるには。内容、金額、実施団体、受講場所

AEDを使う時の疑問

AEDは一般人でも使っていいの?

AEDは一般人に使っていいの?歩く人イメージ

一般人でもAEDを使って大丈夫です。

日本では平成16年7月から、一般市民によるAEDの使用が許可されています。以前はAEDは医師にしか使用が許されていませんでしたが、2001年に医師が不在の場合に限り飛行機内での客室乗務員による使用が許可されました。そして2003年に救命救急士による使用が許可され、2004年に一般市民の使用が許可された、という歴史があります。

繰り返しになりますが、AEDを使用するのに特別な資格は要りません。誰もが使用して大丈夫ですので、目の前で誰かが倒れるような事があれば、勇気をだしてAEDの使用を検討してください。

どうやってAEDが必要かどうかみわけるの?

AEDの使用不使用。AEDと子供

電気ショックが必要かどうかの最終判断は、AEDがします。倒れて意識が無い人、または呼吸をしていない人を発見された場合は、AEDを起動し、傷病者に電極パッドを貼って心電図を解析させ、電気ショックが必要かどうかをAEDに判断させて下さい。

AEDを使用する必要があるのは、心停止状態の人です。心停止状態の人は、「息をしていない」、「脈がない」、「意識がない」などの特徴がありますので、それに該当する傷病者を発見した際に、AEDを使用して下さい。「脈がない」は脈をさわれば分かるので特に記述しませんが、「息をしていない」、「意識がない」の見分け方について簡単に記載します。

・息をしていない

息をしていないかどうかの見分けかたとしては、「傷病者の口に顔や手などを近づけて吐息があるかどうか確認する」方法や、「おなかが上下しているかどうかを目視で確認する」方法があります。

正常に呼吸している場合は、吐息を感じるはずですし、お腹が上下するので、そういった動きが確認できない場合は、息をしていないと判断する事になります。

一点、心停止状態に陥った人が陥る場合のある「死戦期呼吸」という紛らわしい状態がありますので、覚えておいて頂けたらと思います。「死戦期呼吸」は、「しゃくりあげるような呼吸状態」です。言葉では説明しづらいのですが、通常の呼吸方法と違い、違和感を感じると思いますので、普通に息をしていなかったら、小さな呼吸をしているようであっても、AEDの使用を検討して下さい。

正常かどうか判断がつかない場合は、AEDを起動し、電気ショックが必要かどうか、AEDに判断させるようするのが良いと考えられます。

・意識がない

意識の確認をする場合は、傷病者の鎖骨のあたりを強めに叩きながら、「大丈夫ですか!?」と大きな声で話しかけて下さい。意識がある場合は手を振り払うなど、何かしらの反応があるはずです。鎖骨を叩く事がポイントの一つで、鎖骨は叩かれた痛みや振動を感じやすく、傷病者の意識の確認に適している部位です。

女性が倒れたときは、上半身をはだけても大丈夫?

詳しくは次の章で説明しますが、善意の元で行われたのであれば、AEDを使用する救命処置の結果によって罪に問われないと解釈できる法律があります。ただ、上半身をはだけられたくない女性、男性にみられたくないという女性も多いのが実情だと思います。

もしあなたが男性で、女性の心停止状態の方をみつけた時は、できれば協力してくれる女性を探し、その女性に処置を行ってもらえるようするのが最善だと考えられます。

また、傷病者を覆い隠すためのテントが販売されているので、AEDの収納ケースの後ろ側とか、近くに設置してあるケースがあります。そういったものがあれば使用される事をお勧めします。テントがなくても、毛布や金属のついてない上着などを胸部にかぶせたり、人で壁を作って周りから見えないようにするなどの配慮も有効です。

命を救う事が最優先ですから、1分1秒を争う状況でどこまでそういった配慮に注力すべきかは非常に難しい問題ですが、特に女性に対しては、上記のような配慮ができると好ましいでしょう

>参考記事:AED使用時の注意点。体の濡れ、胸毛が濃い、ブラジャーや女性へ配慮等。

傷病者を助けられなかったら罪に問われない?

AEDで助けられなかったら?裁判官のイメージ画像

心肺停止の現場に居合わせた一般市民(バイスタンダー)が緊急避難的にAEDを使用することは、刑法・民法で担保されています。善意で行われるのであれば、罪に問われない法的根拠もありますので、傷病者を発見した際は、勇気をだして救命活動を行って頂けたらと思います。 刑法、民法のそれぞれの該当する条文を下に記載します。

【刑法 第37条】
自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

【民法 第698条】
管理者は、本人の身体、名誉又は財産に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をしたときは、悪意又は重大な過失があるのでなければ、これによって生じた損害を賠償する責任を負わない。

AEDの価格等、購入・設置時の疑問

AEDを買うのに資格は必要?

会議、セミナーの様子。

AEDを買うのに資格は必要ありません。AEDは「高度管理医療機器」、「 特定保守管理医療機器」に該当する医療機器であるためか、買う方にも資格が必要だと考えている方がたまにいらっしゃいますが、買う方は、特に資格はいりません。

売る方には、「高度管理医療機器販売業免許」が必要です。レンタルの場合は高度管理医療機器貸与業免許が必要です。

一時期、ヤフオクでのAEDの転売が問題になりましたが、免許を持たずにAEDを転売することは免許違反となり、重い罰則の対象となりますので、免許なしでAEDを販売されることは絶対に避けて下さい。

皆さんどうやって設置されてるの?

AEDの設置イメージ 収納ボックス・ケース写真

設置のされ方は設置場所によって様々です。何らかのボックスに入れられる方が多いですが、キャリングケースのベルトを使って壁につるされる方や、机の上にそのまま置かれる方もいらっしゃいます。受付カウンターがある業種では、受付カウンターに置かれる方も多いようです。

特に設置する際の基準があるわけではないので、いざというときに取り出しやすい場所に置かれるのが良いと思います。

前に居た会社では複数のAEDがありました。それらはキャリングケースに入れて、専用の机の上に並べられています。AEDを設置する机は玄関入ってすぐにおき、社員も使いやすく、会社の近くで心停止があったときにも持ち出しやすいように配慮していました。

AEDの収納ケースは開けたら大きな音がするの?

AEDの収納ケース開閉大きな音がするの?

AEDの収納ケースは、開けたら大きなブザー音がでるように設計されているものがほとんどです。AEDは、傷病者を見つけた人がその場で使用する必要があるので、収納ケースに鍵をかけてしまっては設置する意味がなくなってしまいます。

しかし、そのままだと無防備で万が一盗まれてしまう可能性もあるので、その対策として、ケースをあけると大きな音が鳴るようになっています。

ブザーは電池式のものが殆どですので、設置された方は、定期的に電池残量が十分でケースを開けたら音がでるかどうか確認される事をお勧め致します。

大きな音がでる事には、もう一点大きなメリットがあります。音が注目をよび、救命活動の協力者を集める手助けになるのです。

AEDを使った一次救命では、AEDの使用も重要ですが、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を継続的に行うことも非常に重要です。AEDを使って心臓が正常に動くまで、体内の血液は循環しません。胸骨圧迫によって、心臓の代わりに血液を循環させることも、非常に重要なのです。

胸骨圧迫は、1分間に少なくとも100回のリズムで、成人の場合は胸が少なくとも5cm沈むまで圧迫する事が推奨されています。これはなかなか体力のいる処置で、一人で長時間やり続けるのは非常に困難なので、数人で交代しながら行う事が推奨されています。

このように、心停止の救命にはたくさんの人出が必要です。それを一緒に行う仲間を集めるのに、ブザー音が一役かうのです。

AEDのステッカーはどこに貼るもの?

AEDの収納ケース開閉大きな音がするの?

AEDには、通常「AED設置施設」とかかれたA4の半分くらいのサイズのステッカーが一枚付属しています。このAEDステッカーは、AEDを設置する場所の近くの、目立つ場所に貼って下さい。

玄関に貼られる会社様が多いようです。特に、玄関のガラスの左上の角の所に貼られるお客様が多いように思います。引っ越す前は入口が小さ目のドアだったので、ドアの真中のお客様の目線に来るあたりに貼っていました。今は玄関のガラスの左上の角に貼っています。

ただ貼る場所に決まりがあるわけではないですし、貼らなくてはいけない義務もありません。お好きな位置に貼って頂けたらと思います。入口が複数あるなどで複数必要だと思う場合は、AEDのステッカー単体でも販売されているので、探して購入されるのも良いかもしれません。

AEDの設置を周知しよう。
AEDは、設置しても設置されている事が周知されていないと活用されません。AEDを既に設置されている方は、ステッカー等で、しっかり設置されている事をPRして頂けると有り難いです。

屋外に設置したいけど、大丈夫?

屋外

屋外に設置する事自体に問題はないのですが、制約条件が2点あります。

1点目は「温度」です。

殆どのAEDは、使用可能温度が0度~50度くらいです。日本だと、冬場は0度を下回る地域が多いので、そういった地域で屋外に設置されていると、いざという時に使用できない可能性があります。

この対策として、ヒーターや冷却機能の付いた屋外用の収納ケースがあります。屋外に設置されたい場合は検討されると良いと思います。

ただしこれらはあまり数多く普及しているものではない事もあり、値段が張ります。壁掛けタイプのもので10万円~自立タイプのものだと30万円程の価格帯ですので、慎重に検討されてください。また、これらは加熱・冷却を行うためにコンセントを必要とします。設置場所によっては電線を引っ張る工事が発生しますので、その費用と電気代もコストとして検討する必要があります。

2点目は「水」です。

AEDは、雨の中でも持ち運びができるように防水性能に優れているものが殆どです。特に新しいものは防水性能を強化する傾向がありますが、とはいえ電子機器なので、水っぽい環境には強くはありません。雨ざらしになる環境では故障する可能性があるので、雨に濡れない場所で保管して下さい。

AEDには設置基準があるの?

AEDの設置基準、駅、学校、電車、病院、ビーチ、山

AEDには、厳密な設置基準は定められていません。横浜市では条例で、一定基準の施設に対する設置基準を設けていますが、今のところそれは特例です。では、AEDはどういった施設に置く事が望ましいのでしょうか。また設置間隔は、どのように判断したらよいのでしょうか。

これについては、設置が推奨される施設についてや、AEDを設置する間隔や配慮する事についての通達が、厚生労働省より、自動体外式除細動器(AED)の適正配置に関するガイドラインという形で提示されています。

AEDの設置が推奨される施設の具体例

  1. 駅・空港
  2. 旅客機、長距離列車・長距離旅客船等の長距離輸送機関
  3. スポーツジムおよびスポーツ施設
  4. デパート・スーパー・飲食店などを含む大規模な商業施設
  5. 多数集客施設
  6. 市役所、公民館、市民会館等の比較的規模の大きな公共施設
  7. 交番、消防署等の人口密集地域にある公共施設
  8. 高齢者のための介護・福祉施設
  9. 学校
  10. 会社、工場、作業場
  11. 遊興施設
  12. 大規模なホテルコンベンション
  13. その他
    1. 13-1 一次救命処置の効果的実施が求められるサービス
    2. 13-2 島しょ部および山間部などの遠隔地・過疎地、山岳地域など、救急隊や医療の提供までに時間を要する場所

AEDの設置施設内での配置に当たって配慮すべきこと

  1. 心停止から5分以内に除細動が可能な配置
    • 現場から片道1分以内の密度で配置
    • 高層ビルなどでは、エレベーターや階段近くへの配置
    • 広い工場などでは、AED配置場所への通報によって、AED管理者が現場に直行する体制、自転車やバイク等の移動手段を活用した時間短縮を考慮
  2. 分かりやすい場所(入口付近、普段から目に入る場所、多くの人が通る場所、目立つ看板)
  3. 誰もがアクセスできる(カギをかけない、あるいはガードマン等、常に使用できる人がいる)
  4. 心停止のリスクがある場所(運動場や体育館等)の近くへの配置
  5. AED配置場所の周知(施設案内図へのAED配置図の表示、エレベーター内パネルにAED配置フロアの明示等)
  6. 壊れにくく管理しやすい環境への配慮

「AEDの適正配置に関するガイドライン」
(厚生労働省HP)参照
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000024514.html

 

AEDの設置義務ってあるの?

AEDの設置義務、yokohama(横浜)、ibaraki(茨城)

現状、私の知る限りでは、全国的な設置義務はありません。ただし、横浜市が、一定基準を満たす施設には導入の義務付けをする条例を制定しています。また、茨城県が設置を促す条例を制定しています。

横浜市救急条例第6条及び条例に基づく横浜市安全管理局長告示の内容
AEDなど救急資器材の整備が義務化されました!

茨城県AED等の普及促進に関する条例
茨城県では、県民の救命率の向上のため、AED(自動体外式除細動器)及び心肺蘇生法の普及促進を図ることを目的に、「茨城県AED等の普及促進に関する条例」を公布し、平成25年4月1日より施行されました。
茨城県AED等の普及促進に関する条例について

AEDの設置基準や設置義務について詳しくは下記記事をご参照下さい。

>参考記事:あなたの会社は設置しなくて大丈夫?AEDの設置基準まとめ。

AEDの販売価格の相場って?

AED本体販売価格

AEDは、日本で販売が開始した当時は60万円~80万円くらいしていた、とAEDを買い換えされたお客様から聞いた事があります。今はそれと比べるとかなり金額がさがり、20万円~30万円程が相場だと思います。

お客様が持つAEDの価格帯の感覚は人それぞれで、60万円すると思っているお客様がいれば、10万円以下で買えると思って問い合わせをしてくるお客様もいらっしゃいます。

20万~30万という価格帯はやはり気軽に購入できる価格ではありません。まだまだ値段を落としていく必要があると感じますが、AEDは命に関わる機器ですので、このくらいの価格帯でしっかりした物を生産し、出た利益を研究開発にまわし、技術を向上させていく方針が最も良いのではないかと最近は感じています。

>参考記事:AEDの価格の相場まとめ。購入・レンタルの相場や、価格差の理由、ランニングコストについて

AEDは機種毎にどんな違いがあるの?

・AEDの基本構造

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AEDは、AED本体と、電極パッド、バッテリーのセットが揃うと使用できる状態になります。通常はこれが1セットとなって販売されています。AEDの多くは、本体5年間保証、耐用年数7年間という仕様です。電極パッドとバッテリーは、交換時期が来たら交換をする必要があります。

成人用電極パッドは、2年ほどで使用期限がくるものが一般的で、価格も1万円前後です。機種によっては、未就学児(およそ6歳)までのお子様に対して使用するために小児用の電極パッドが別途必要なものがあります。小児用電極パッドは1年半程が使用期限のものが一般的で、価格は2万円前後です。

バッテリーは、4年間使用できるものが一般的です。使用期間が2年間で、価格を半額ほどに抑えた2年用バッテリーを用意している機種もあります。バッテリーは、3万円~8万円程まで、機種によって値段が様々です。

AEDは日々セルフテストを行い、AED自体に問題が無いかをチェックしていますので、その機能を有効にしておくため、バッテリーはAED本体にさしっぱなしにして使用します。

AED基本構造のまとめ

  • AEDは本体、電極パッド、バッテリーで1セット。
  • 本体が5年保証、耐用年数が7年が主。
  • 電極パッドとバッテリーには使用期限がある。
  • AEDはセルフテストをする。だからバッテリーは抜かない。

AEDの耐用年数について詳しくはこちらをご確認ください。

>参考記事:AEDの耐用年数って?保証期間、耐用年数、法定耐用年数の違い。

AEDのパッドやバッテリー等の消耗品についてはこちら。

>参考記事:AEDの備品・消耗品。代表的な9種類の価格、必要性等

・電源の入れ方のタイプ

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AEDの電源の入れ方は大きく2種類あります。一つは電源ボタンを押して電源を入れるもの。もう一つは、AEDの蓋をあけると電源が入るものです。

どちらも、電源がはいるとAEDからガイダンスが流れるので、ガイダンスが流れたら起動したと考え、指示に従って操作して下さい。

電源を入れるタイプのものは、誤動作を防ぐために長押ししないと電源が入らないものが多いです。軽く押しただけでは電源が入らない事があるので、その時は強めに、長くボタンを押すようにして下さい。

>参考記事:AEDの使い方って同じじゃないの!?電源の入れ方3パターン。

・成人用パッドと小児用電極パッド、両用電極パッド

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AEDも以前は、成人用パッドと小児用パッドが分かれているものが殆どでした。最近は、AEDにある切替えスイッチを切り替える事で同じ電極パッドで小児にも成人にも使える両用電極パッドを採用するモデルが増えてきました。

背景として、定期的に交換しなくてはいけない電極パッドが2種類あると管理が手間だし、維持費が高くなってしまうという点があると思います。

また、個人的には、緊急時に成人用パッドと小児用パッドと見分けて正しく使うよりも、スイッチで切りかえる方がミスが発生しづらいと感じており、操作性状のメリットも切替えスイッチ採用が進む一因かと思っています。

小児用電極パッドは、未就学児(およそ6歳)までのお子さんに使用します。例えば、CU-SP1だと、成人には150Jの電気ショック、小児には50Jの電気ショックを与える仕様になっていますが、150Jのエネルギーを小児にあたえてしまうと、ショックが強すぎてやけど等の傷害を受ける可能性があるので、エネルギーを抑えるために小児用の設定があります。

小児の傷病者に対して、小児用の設定で使用できない時は、やむなく成人用のパッドを使用する事は認められていますが、万が一間違って小児用の設定で大人に電気ショックをした場合は電気ショックが弱すぎて救命できない可能性が高いです。そのようなエラーを防ぐため、AEDの成人小児切替えスイッチは、成人に設定しておくようおすすめしております。

電極パッドのまとめと補足

  • 成人用と小児用の電極パッドがある。成人・小児の切り替えタイプが主流。
  • 小児に対してもやむ終えない場合は成人用パッドの使用が認められている。
  • 切り替えスイッチは常に成人用に!
  • 補足:成人用モードでは成人専用のアナウンス、小児用モードでは小児専用のアナウンスを流してくれる機種もあります。

・プリコネクト式

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以前はAEDを使う際には、電極パッドを取り出して、コネクタをAEDと接続し、電極パッドを傷病者に貼るというタイプのAEDが一般的でした。最近は、プリコネクト式という、最初から電極パッドがAEDと接続されているものが増えています。

プリコネクト式の場合は、緊急時にコネクタをAEDに刺す手間が一つ省けます。またAEDとパッドが繋がっているので、AED本体のセルフテストと一緒に電極パッドのテストをすることができます。

万が一の断線や、パッドの使用期限が過ぎてしまっているのを感知する事ができ、AEDをより万全な状態に維持しやすくなるというメリットがあります。

・液晶モニタ付

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まだ少ないですが、液晶のモニタ付きのAEDも販売されています。これは、音声でのガイダンスと並行して、液晶モニターの図と文字でAEDの使い方を指示してくれます。以下のメリットがあると考えています。

  • AEDの使い方を画面と音声でより分かりやすく伝える事ができる。
  • 雑音が大きくて音が聞こえづらい場所でも画面をみてAEDを操作できる。
  • 耳が不自由ま方でも液晶をみて操作ができる。

どのような場所でAEDが使われるかは分かりませんし、だれがAEDを使う事になるかも分かりません。

空港の近くや高速道路の近くなどに設置する場合は、画面があるものが好ましいと思いますし、色んな人が出入りする場所では、耳が不自由な方がAEDを私用する機会があるかもしれません。そういった場所では画面付きのAEDを選ぶのも良い選択だと思います。

・遠隔監視機能付き

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「AEDリンケージ」、「AEDガーディアン」とよばれる、AEDの状況を電波にのせて通信し、メール等で遠隔地にいる担当者に知らせてくれるサービスも提供されています。

もちろん、AEDの日常点検や状況確認は目視が基本で、それが一番間違いないですが、こういった遠隔監視システムを利用すれば、担当者が数日出勤しない時でもチェックができますし、メールを複数人に飛ばすことで、複数人でチェックができる等のメリットがあります。

こういった機能を取り入れ、より良い管理体制を築かれるのも非常に良い取り組みだと思います。

・電気ショックの強さ(J)と方式(固定式、エスカレーション式)

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電気ショックの強さ(エネルギー)は各社まちまちです。また、1回目で心拍が再開しなかった場合には2回目の電気ショックを行う事になりますが、その場合にエネルギーを次第に大きくしていく「エスカレーション式」と、一定のエネルギーで行う「固定式」の2種類があります。

今のところでは、何J(ジュール)が最も良いのか、また、固定式、エスカレーション式のどちらが良いかのという明確な答えはでておらず、仕様は各社の方針によってそれぞれです。今のところ最も一般的なのは150Jの固定式かと思われますが、それが最も良いというデータが出ているわけではありません。

AEDの電圧はどのくらい?と聞かれる事がありますが、AEDの電気ショックの強さはJで表現されます。下記にAEDの電気ショックのJの例を記載します。

電気ショックの強さの例

  1回目 2回目 3回目
C社 150J 150J 150J
F社 200J 300J 360J

・防水防塵性能(IP55とは)

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AEDは屋外で使用する事も想定されるため、防水、防塵の規格を取得しています。

IP○×というのがその性能ですが、IPのあとに出てくる数字は、防水性能と、防塵性能を示しています。最初の数字が防塵性能で、2番目の数字は、防水性能です。数字が大きければ大きいほど、性能が高いという事になります。それぞれの数字の意味する強度については、以下の表を参考にして下さい。

なお、IP55は、「機器の正常動作や安全性を阻害するほどの粉塵が、内部に侵入しない。」「あらゆる方向からの噴流水によっても、有害な影響を受けない。」という防水・防塵性能という事になります。

【第1記号】固体異物に対する保護等級

等級 保護の程度
0 粉塵の浸入に対して保護されていない。
1 直径50mm球体の検査物体が、部分的にしか内部に侵入しない。
2 直径12,5mm球体の検査物体が、部分的にしか内部に侵入しない。
3 直径2,5mm球体の検査物体が、全く内部に侵入しない。
4 直径1,0mmの検査物体が、全く内部に侵入しない。
5 機器の正常動作や安全性を阻害するほどの粉塵が、内部に侵入しない。
6 粉塵が内部に侵入しない。

 

【第2記号】水の浸入に対する保護等級

等級 保護の程度   試験法概要(真水を使用して試験する)
0 特に保護なし 水の浸入に対して特には保護されていない。 試験なし
1 水の滴下に対する保護 垂直に落下する水滴によって、有害な影響を受けない。 滴水試験装置にて鉛直滴下を10分間散水する。
2 水の滴下に対する保護 垂直方向から15°まで製品を傾けた状態で、垂直に落下する水滴によって、有害な影響を受けない。 滴水試験装置にて15°傾けて設置し、10分間(各方向2.5分間)散水する。
3 散水に対する保護 垂直方向から60°までの方向からの水飛沫によって、有害な影響を受けない。 右図のテスト装置にて、鉛直方向から両側に60°までの角度で10分間散水する。
4 水の飛沫に対する保護 あらゆる方向からの水飛沫によっても、有害な影響を受けない。 右図のテスト装置にて、あらゆる方向から、10分間散水する。
5 噴流水に対する保護 あらゆる方向からの噴流水によっても、有害な影響を受けない。 右図のテスト装置にて、あらゆる方向から外被表面積1m2当り1分間、のべ少なくとも3分間以上散水する。
6 暴噴流に対する保護 あらゆる方向からの強い噴流水によっても、有害な影響を受けない。 右図のテスト装置にて、あらゆる方向から外被表面積1m2当り1分間、のべ少なくとも3分間以上散水する。
7 水中への浸漬に対する保護 規定の圧力と時間の条件で一時的に浸水させた場合に、有害な影響を受けない。 水深1m(機器の高さが850mmより低い場合)に30分間没する。
8 水没に対する保護 個別に製造業者と使用者が取り決めた(7よりも厳しい)条件で継続的に浸水させた場合に、有害な影響を受けない。 製造業者と機器の使用者間の取り決めによる。

・航空法対応(飛行機にもちこめるかどうか)

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AEDのバッテリーにはリチウム電池が含まれており、その含有量によって、飛行機に持ち込めるかどうかが決まります。AEDの機種によっては飛行機にのせて海外に持っていく事はできますが、持っていけないAEDもあります。

乗せられる乗せられないの区切りは、リチウム電池内のリチウムが8g以上含まれているかどうかです。含有量が8g以上だと、飛行機の中に持ち込むことができないのです。

この縛りに対応して、リチウム含有量を8g以下に抑えているAEDが多いですが、一部8gを超えているため航空機に持ち込めないものもあります。海外に持っていく事を想定されている場合は、購入前にリチウム電池の含有量を確認するようして下さい。

なお、ここからは経験則となりますが、航空会社によってはリチウム含有量によらず、「AEDは持ち込めません」、と言われることもあるようです。持ち込む前には、利用する航空会社に確認しておくのが良いかもしれません。

以前に航空便でAEDを送る場合、AEDという商品名であったために拒否され、結局船便でお送りしたケースがありました。航空法に対応していても、航空会社の方針で縛られる事があるようですので、その点は注意して下さい。

極まれに、海外にAEDを寄贈したい、販売したい、などというお問合せをいただきます。リチウムイオン含有量によあらず、船便で送れば海外に持っていく事はできますが、日本で売られているAEDは日本語でしゃべります。日本語をしゃべれる人がいるところに送るのであれば良いですが、そうでなければ、AEDが何を話しているかわからず使えないので、お勧めできません。

また、日本で売られているAEDは日本での認可は受けていますが、海外で認可を受けているとは限りません。そのため販売した場合違法となり、重い罰を受ける可能性が高いですので、その点もご注意ください。

維持管理の疑問

電極パッドはなぜ交換しないといけないの?

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AEDの電極パッドをご覧になった事がある方は分かりやすいと思いますが、AEDの電極パッドは、レトルトカレーの袋のような袋にしっかりと梱包されており、一見使用期限など気にしなくて良いように見えます。

そういった見た目のせいもあってか、電極パッドは交換する必要がないと思われている方もいらっしゃるようですし、同時期に予備用パッドを買われて、交換時期がきたらそちらを使おう、と考える方もいらっしゃるようです。

しかし、使用期限がきれたパッドは十分な性能を発揮しない可能性があるので、使用期限内に交換して頂けるようお願い致します。

電極パッドの表面には、ジェル状の粘着物質がつけられています。これがしっかりと傷病者に接着することで正確な心電図測定が可能になり、また電気ショックを効率よく通電できるのですが、このパッドの粘着物質は、しっかりした袋に入っているとはいえ少しづつ乾燥していきます。このため、古くなったパッドは十分な能力を発揮できない可能性があるので、交換する必要があるのです。

バッテリーは本体に入れたままで大丈夫?

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AEDのバッテリーは、AED本体に挿し込んだままにしておいて下さい。バッテリーの使用期限がオーソドックスなものだと4年程ありますが、本体に差し込んでおくとそれよりも早くなくなってしまうのではないか、と心配されるお客様がいらっしゃるようです。

AEDのバッテリーは差し込んだままでその年数持続しますので、安心して挿したままにして下さい。殆どのAEDは、毎日「セルフテスト」とよばれるテストを行い、AEDに問題がないかどうか、日々チェックしています。そして万が一問題があれば、インジケーターに表示する仕組みになっています。

バッテリーを抜いてしまうとこのセルフテストができなくなり、AEDの状況を判断できなくなってしまいますので、バッテリーはずっと差し込んで置いてください。

外したままだと、いざと言う時に最初から・・・
実際使用するときは電源をいれますが、この時バッテリーが入っていないとバッテリーを入れるところから始めなくてはいけないという手間もかかり、バッテリーを入れた時に、セットアップの作業が始まるAEDもあります。その意味でも、AEDには常にバッテリーが差し込まれている状況にして維持して頂けたらと思います。

日常点検って何をするの?

AEDを購入したはいいものの、点検されていないために電極パッドやバッテリーの期限がきれて、AEDが使えない状態の所が非常に多い事が国の調査で分かり、日常点検をしっかり行うよう厚生労働省よりお達しがでています。その、「日常点検」の内容は以下のようなものです。

  • AEDのインジケーターの確認
  • 消耗品の期限管理
  • 点検結果を日常点検票にチェックする

AEDは、セルフテストをしており、AED自身に異常がないか、日々チェックをしています。このセルフテストの結果をインジケーターに表示するので、それを毎日チェックするのが日常点検です。

インジケーターは機種によって違いますが、結果が良好なら○がでて、良くなければ×がでるもの、結果が良ければ緑に点滅し、よくなければ赤に点滅するものなどのパターンがあります。

これを毎日確認し、日常点検票に結果を記載してください。

万が一良くないサインがでている時は、販売店やメーカーに連絡してください。状況を確認し、適切な対応を取るよう指示があると思います。

大体の場合、問題があると判断された場合は代替機を送り、代替機がついたタイミングで問題がある機種を送ってもらい、調査し、修理等で対応します。5年間の保証期間内であり、お客様の過失が無い場合は、無償の修理となります。

このようにして日常点検を行う事で、AEDの異変に即座に気づき、いざという時に使用できる状況を保っていく必要があります。 この点検の際に、同時に消耗品(電極パッドとバッテリー)の期限が切れていないかどうかをチェックする事も、日常点検の作業の一つです。

 

最後に

AEDについて一通りの事を説明させて頂いたつもりですが、疑問点は解消されたでしょうか。これを機にさらにAEDについて興味をもって下されば幸いです。

私は、AEDに興味をもった時に、不思議な事に街の色々な所でAEDを発見するようになりました。それまでは気づいていないだけだったのですが、世の中にはこんなにAEDが設置されていたんだと驚いた経験があります。この記事を読んだ事を境に、皆様も街のいたるところでAEDを発見されるようになるかもしれません。

AEDは、認知され使用できる人に使われてこそ価値を発揮する製品です。この記事が、身の回りのAEDの場所を把握するきっかけや、AEDの使用方法を学ぶ講習を受けるきっかけとなり、いざという時にAEDを使用できる人が増える手助けになればと思っています。

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